村の中で借りれる条件のいい家がないか探していたところ。。
年明けてすぐに新しい家は決まりました。
今度引っ越す家がここ。
引越し先は同じ中津江村の「中川内」という集落の空家。
3月からかっちゃんがお世話になる仕事先の親戚の方の家で、
年末に「あの家はどうだ~?」と紹介されて、
年明けに「あの家片付けていいぞ~」と話はトン、トンと決まった。
冬場の日当たりはまぁまぁだけど・・・
山の美味しい水が引けるのと、家のすぐ目の前に田畑があり、
風呂が薪風呂だし、高台にある家なので空気が澄んでいて環境はいいです。
すぐ近くに家もなく、何より自由度が高いのです。
この家は大黒柱や梁はとても立派で純日本家屋の造りだけど、
平成17年頃から空家で、かれこれ8年人が住んでいない家なので、
当然人が住んでいないと家の痛みはひどいです。
床下はかなりやられているし、土壁はぼろぼろ・・・
サッシも入っていなくて、窓は木戸だけなので、隙間風をなくすには手がいる。
正直言ってかなりの修繕が必要ではあるけれど、
田舎で空き家に住むには、修繕が必要になってくる場合が多い。
これは経験しなさい、ということなんだろうなぁ~と思うのです。
全ては流れです。
この家を自分達で直して、居心地のいい家にしていく。
大変だけど、創造していくのがまた面白い。
そして家の中には、、荷物がそのままに・・・
まずは家の中の物を仕分けから、
燃やす物、金物、プラスティック類、ビン、カン、資源ゴミ…
タンスの中にも衣類やら書類がカビとホコリにまみれている
いろんな物が出てきて、当時の住んでいた人の生活感がうかがえて
人様の荷物を片付けるのはなんだか複雑な気持ちになりますね・・・。
ものが出るは出るは、ゴミ袋の数も40~50袋はあったと思う。
戦前の物がない時代から、戦後の石油製品つまりプラスティックが普及していき
高度経済成長で物が大量生産、大量消費されてきた時代の流れが、
この家1軒片付けているだけでよ~く分かるのです。
家庭の中に物が溢れて豊かになったようだけど、それが本当の豊かさだったのか?
山仕事で代々生きてきた人の生活にどう影響していったんだろうか?
どうして、この家は人がいなくなり空家になってしまったのか?
実は全部つながっている話で、とても考えさせられる。
結局、この家に溢れた物は、今回私達の手で仕分けされ、使える物、使えない物、
資源ごみ、粗大ゴミに分類されて、処分されるものが大半である。
こんなに物を捨てなければならないのは、本当に悲しい。
けっこう厚着して防寒してるけど、冷え込んでる日は私は寒くて動けない。
家の横の畑で、燃える紙類などは焚き火で燃す。
この焚き火が唯一の暖。
おやつは焼芋。
やっぱり火はいい。
寒さに耐えながらの家の片付けはまだまだ続きます。